ラ・トローブ・メルボルン(AU)長期一般派遣留学生レポート

2013年度
体験レポート

-2013年8月下旬から2014年2月中旬まで長期留学していた、H.I.さん・R.I.さん・A.K.さん・H.M.さん・M.T.さんからのレポートです。-
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Name: H.I.

体験記レポート

 旅行などを含めると半年間という長い期間オーストラリアに住み学べたというのは、誰にでもできるわけではない貴重な体験でした。英語だけではなく、人間としても一回り成長できたと思います。

 来て最初の頃は元々そんなに活発に行動するような性格ではなく、英語にもまったく自信がなかったため、お店の店員さんにでさえ自分から話しかけたりするのは、他人にとってはそれだけということでも緊張していました。しかし、留学において何々する自信がないから、行動しないというのは、最終的になにも生み出さないだけでなく最悪の場合状況を悪化させる、一番もったいないことだとある時気づきました。きっかけは覚えていないのですが、周りを見て自然とそう考えるようになりました。オーストラリアの人は日本の人とは違って、行動するということにすごくアクティブな人であったのが良いきっかけではなかったのではないかとおもっています。行動をおこすというのは、自然ともうやっている人には理解できないものですが、私にとってはハードルが高いと感じるものもありました。今まで目を背けていた報いといったらそれまでなのですが、私にとっては、いつかは越えなければならないハードルを目の前に無理やり持ってきて、飛ぶような感じでした。そういう挑戦を今思い返してみるともう少し頑張れたのでは・・・と考えてしまう瞬間もありますが、少しはできるようになった自分を今は褒めてあげたいと思っています。

 語学の習得についても、悔いは残っています。最初の1、2週間は、絶対に日本の曲は聞かないぞ!と意気込んでいたのですが、家族に会いたい、日本の友達に会いたい等の誘惑にLINEやSKYPEなどをとおして長時間会話してしまうなど負けてしまうこともしばしばありました。なにかおしゃべりするというのは留学中のむしゃくしゃなどを解散するという意味では有意義なのですが、それに頼ってしまう面もありそこは反省すべき点であると思っています。

 私が語学習得の上で上達してきたなと自分で感じたのは11月頃でした。ホストマザーにもちょうど同じ頃に少し喋れるようになってきたね、と褒められて嬉しかったのを覚えています。思い返してみると、このころは授業で自分の気持ちをしっかりと伝えられる人たちに囲まれた授業で、私が受けた授業の中で最も難しかったクラスといっても過言ではありません。クラスの質が上がり私の中で喋れるようにならないとという焦りと必要性が自分の語学力をあげたのではないかと、思っています。

 ホームステイの暮らしというのは本当に十人十色の生活ぶりでした。私のホームステイファミリーは、キリスト教系のおうちで、毎週日曜に教会に行ったり、お祈りを毎日朝晩していたりと、最初はびっくりすることばかりでした。オーストラリア人のほとんどはカトリックですが、私の家の場合はパキスタンとマレーシアの国際結婚をして、オーストラリアに永住しているという国際色あふれたところでした。主にマレーシア系の料理を中心とした食生活のためカレーが多く、毎週3回は多種多様なカレーをたべていました。そのためご飯が恋しいということはあまりなかったです。ホームステイの習慣としては、ホストマザーがご飯の後食器を全部洗い、それをルームメイトで食洗器にいれたり、いれないものは拭いてから元の場所に戻すというのがありました。基本は夕食後ですが、この時がホストマザーと会話する一番いい機会でした。今日の出来事や、土日の予定、この時期の日本のイベントの話などを話しながら、食器を片付けていきます。最初は緊張と喋れないことから少し憂鬱でしたが、慣れるととてもいいエクササイズでした。その後は、一緒にテレビをみたり、自室に帰るなど自由でした。私はテストが近づいているという時でもない限り、毎晩ホストマザーと日本でいう連続テレビドラマやキッチン番組、Xファクター等をみたりしました。Xファクターはオーストラリアで大人気の番組で、素人の人たちが歌を歌って競い合い、優勝者は正式に歌手としてデビューできるというものです。これは結構見ている友達がおおく、今日はこの人の曲がよかった、この人を推しているなどの話で盛り上がりました。

 気候の面ではとても慌ただしかったです。来た当初は真冬の終わりで毎日凍えて、シャワーが辛くて、湯船につかりたいと毎日思っていました。季節の変わり目は一番すごかったのが晴天から雨が降り始め、雷、最後にあられまで降ったときでした。一日に四つの四季があるとよくホストファザーが言っていたのを本当に実感した日でした。春は何時来ていつ終わったのかいまいちつかめないくらい、さっと終わってしまいました。日本の花粉とは少し違うのか、花粉症の人もそこまで困った様子はありませんでした。強いていうなら寒暖差の激しい日々が続いていたなといった感じでした。夏はカラッとしているとはいえ肌が焼けるようなじりじり感がすごかったです。日焼け止めを塗っていても、帰国してみんなに日に焼けたねと言われるほどでした。とくに40度を超えた日は毎日頭痛を起こしたほどでした。あまりの暑さに夜寝苦しいなどの問題もありましたが、クーラーのおかげでなんとかといったところでした。

 何を体験したかといわれると別段ものすごいことがあったというわけではないと思うのですが、あったような気もするといった感じです。楽しいことも辛いことも全部ひっくるめて自分を成長させてくれた事は間違いないと思います。日本には日本の良さ、海外には海外の良さがあると気づけたことも留学しないとわからなかったことであると思いました。帰国してからもいままでとは違った視点をもって日本の生活を送っています。

Name: R.I.

約半年のオーストラリア留学を終えて

 長いようで短かったオーストラリア留学が終わりました。この約半年で英語だけではなくたくさんのことを留学を通じて学ぶことができました。私は、留学する前に立てた目標がありました。私はネガティブではないのですが積極的な性格ではなかったのでこの半年で少しでも積極的な人になりたいと思いそれを目標にしました。そして、英語を学んでいましたが全く自信がなく間違いを恐れていて使うことができずにいたのを克服し、使えるようになりたいと思いました。この半年でわたしは、この2つの目標を少しかもしれませんが達成できたと思います。

 学校の授業では、決められたお題に対して準備なしで人前で発表する時間がありました。前までは、失敗するのが怖くて声も小さく下を向いて話していたと思います。その授業では、周りを見て間違った英語だったとは思いますが自分の伝えたいことを話せたと思っています。また、街にでたときは知らない土地ですし知らないことがたくさんありました。そんな時でも、焦らず人に聞いたり助けてもらいました。小さなことかもしれませんが自分にとって大きな成長だったと思います。この目標に近づけたのも学校の先生や友達のおかげですが、ホームステイ先のお母さんにたくさん手伝ってもらいました。わたしは、こんなに長く親の元を離れて暮らしたことはありませんでした。半年前までは、親にやってもらいっぱなしでした。離れてみて改めて自分ができないことがたくさんあることを知りました。ホームステイ先のお母さんは、英語だけじゃなくこの家で全て学んで帰りなさいといつも私に言ってくれていました。なんでも、私に教えてくれて短い間なのに最初から本当の娘のように接してくれました。学校では英語の文法、ライティングの書き方など学ぶことは限られてしまいますが、家では英語だけではない料理、家事、マナーなど様々なことが分かりました。そこから学んだことがあります。それは、英語は相手とのコミュニケーションを取るツールでしかないということがよくわかりました。今までも分かっていましたがしっかりと理解することができたと思います。英語を勉強したからと言ってそれで終わりではありません。私の次の目標は幅広く物事を見て考える人になりたいです。そのために、英語を活用していきたいです。 私はよくお母さんとニュースやドキュメンタリーテレビを見る時間が多くありました。私は、それを見ていて映像からしか理解することができませんでした。そのたびにお母さんが詳しく内容を教えてくれました。毎回思うことは、私は全然自分の国について理解していないんだと気づかされました。世界を見る前に自分の国について知ることから始めていきたいです。

 お母さんにも感謝ですが、向こうでできた友達にも助けられたしたくさんの楽しい思い出ができました。私のホームステイ先は、私以外にも留学生がたくさんいました。最初は溶け込めませんでしたが、徐々に仲良くなれました。夜に犬の散歩に行ったり、映画を見に行ったり、家で皆で話したりなど忘れられない思い出がたくさんできました。また学校では、クラスの友達だったりクラスを超えて仲良くなれた友達がたくさんいます。その中でも、私は韓国人、中国人の留学生と仲良くしていました。韓国人の子とはお互い、日本語と韓国語を教えあったり家に遊びに行ったりとても楽しい時間をすごせました。また、中国人の子たちともすごく仲良くなれました。私は最初、中国人に対してあまりよくない印象を持っていました。仲良くはなれないと思っていたし話すのもためらっていました。でもある日突然その子とは仲良くなりました。彼女はすごく優しい子だったし話していてとても楽しかったです。相手の国の事をよくも知らないのに悪い印象を勝手に持つのはいけないことだったと学びました。初めて、中国の旧正月をお祝いしたり、中国の家庭料理を作ってもらったり知らないことを知るのはとてもいい経験だし楽しかったです。

 この留学で様々な国の人たちと仲良くなれたと思います。私は知らないことだらけで相手の国を少しでも知ることができて良かったです。また、私の友達も少しでも日本を知ってくれていたら嬉しいです。楽しいことはいっぱいありましたが、その分辛いこともあり悩むこともありました。今までだったらまあいいやで片づけてしまうことが多くありましたが、その問題と向き合って考えて解決できたと思います。この半年はあっという間に過ぎてしまいましたが思い返せばたくさんの出来事思い出があります。本当に吸収することがたくさんあった半年だったと思います。このように思えるのも両親や留学を手伝ってくださった方たちのおかげだと思います。これから、この半年が無駄にならないように学んだことを活かして頑張って行きたいと思います。

Name: A.K.

体験記レポート

 およそ半年間の留学を終了し、無事に帰国することができました。私はこの留学を通して大きく分けて3つのことを学びました。まずは何と言っても語学です。これほど英語に囲まれた環境で長く生活したことがなかったので特に日常会話は飛躍的に上達したと思います。また、授業内で行った英語でのプレゼンテーションやロールプレイングはとても良い経験になりました。特に最後のタームのプレゼンテーションはグループによる発表だったため異なる国の生徒と一緒に構想を練ってアイディアを出し合うのにとても苦戦しましたが大きな達成感を得ることができました。このような違う国の生徒たちと一緒に勉強や生活をすることで考え方の違いを多く感じることがありました。時には彼らの考え方を理解することに時間がかかりましたが、きちんと意思の疎通が図ることができた時はとても嬉しかったです。

 次に積極的にコミュニケーションをとる方法を学びました。私はどちらかといえば社交的な性格ですがいつでもそんな性格を発揮できるわけではありませんでした。誰にでも当てはまることだと思いますが自信がなければとことん内気になってしまいます。それなので間違った英語を使っていたらどうしようと失敗を恐れてばかりで初めの頃は家ではいつも似たような内容ばかり話し、逆に話を聞く方に積極的にまわっていました。私のホストマザーはそんな私に気を使っていつも話題を振ってくれるのですがさすがにこのままでは良くないと思いました。そして少しずつコミュニケーションの仕方を変えました。会話の流れを止めてしまったら悪いなどと思うのをやめて私が会話に入り込めるチャンスがあれば積極的に話をしていくようにしました。うまく伝わらなかったら相手にどこまで伝わったか確認をするようにして伝わらない部分を相手が推測しやすくなるような話し方に変えました。そして私の話を引き延ばしてもらえるようにしました。また、少しでも話すきっかけが増えればいいなと思ってドラマや映画を積極的に一緒に見るようにしました。以前は見終われば感想を求められましたが、それに加えて合間に私からこの先の展開を聞いてみたり私なりの内容に関する意見を言ったりと“会話”に力を入れて学びました。

 最後に文化を学びました。オーストラリアは日本と比べるとみんなのびのびとしています。まさに緑豊かな広大な土地にあった生き方だと思います。どんなに小さな町でも至る所にカフェが建ち並びみんな外で自由な時間を過ごしています。そこでは週末になると家族連れをたくさん見かけました。特に私が感じたことは日本よりも家族で過ごす時間が確保されているということです。以前、現地ガイドの方にオーストラリアは住みやすく子育てがしやすいと聞いたことがありました。私は帰国してからその理由が少し分かった気がします。日本にも素晴らしい教育制度や住みやすい環境がありますが、多くの社会人が仕事に追われています。満員電車で通勤し朝からストレスも溜まりみんな疲れた顔をしています。子どもの遊び場も少ないうえに狭いのでもっと体を動かせる広場があればいいのにと思いました。このようにオーストラリアでの生活と比べると日本は便利ですが窮屈に感じました。さらにお店でのサービスもだいぶ違いました。多くのオーストラリアの店員は気楽にお客さんと接しています。お客さんと店員はほぼ対等な立場であるようにみえます。日本ではお客さんに頭を下げて挨拶をし、行き届いたサービスが徹底されています。マクドナルドのようなファーストフード店でさえも塵ひとつない清潔な店内が保たれ店員は常に笑顔で対応しています。少し過剰なくらいの接客も見受けられます。私は日本の洗練された接客に慣れているせいでオーストラリアでの店員の態度に戸惑うこともありましたが良い異文化体験となり学ぶことが出来ました。

 この留学で得たものはたくさんありましたが、ただの良い思い出としてとっておくのではなく経験としてこの先、何かに活かせるようにしてゆきたいと思いました。また、今後も語学の勉強にもより力を入れて国際的な社会に順応できる人になりたいです。


Name: H.M.

体験記レポート

 留学中によく考えていたことは、語学力に変化をあまり感じないということでした。私の所期の目標は英語が流暢に話せるようになることです。しかしあっという間に時間は過ぎ、私の語学力はまだ流暢に話せるとはいえないレベルで留学は終わりました。私は表面に見て取れる変化だけ期待していたのですが、英語で夢をみたことをきっかけに、自分が英語の脳を手に入れたことに気がつきました。私の考える英語の脳とは、聞いた英語を日本語訳を考えずに英語のまま理解することや、英語で話したい時に日本語が頭に思い浮かばずに、思ったことが英語で言えることです。英語がまるで日本語を話しているかのようになり、日本語を話したい時にも英語が出てきてしまうということが起こるようになりました。以前に先生から、語学力が上がると英語を英語のまま理解できると聞いたことがあり、その時は日本人だから出来るわけないと思っていましたが、英語しか話せない環境が私を変えてくれたのだと思います。どこに留学したとしてもきっと同じで、英語を話す環境は自分で作り出すものだと思いました。

 学校では同じ国の人同士でかたまる傾向がみられ、多くの人が母国語で会話しています。授業だけで英語を学ぶのでは、日本で学校に通うのと同じで意味がないと考えた私は、日本語で話すことを極力避け、違う国の人と過ごしていました。クラスも大学進学コースに入ったことで、クラスに日本人がいなく、多くの課題を毎日のようにやったこともいい経験になったと思います。お昼休みには積極的にネイティブスピーカーと話せる英会話クラスにも参加し、出来る限りの努力はしました。まだまだネイティブスピーカーの英語を理解することは難しいけれど、理解できなかったら聞き直すことで理解できるということも学びました。今までは理解できなくても聞く勇気がなく、ただその場を流すことが多かったと思います。

 これからの課題としては、ネイティブスピーカーとたくさん話すことで多くの言い回しを学ぶことです。日本ではネイティブスピーカーと話す機会は少ないけれど、オーストラリアでできた友達と連絡を取り続けるなど、これからも英語を普段から使い続けたいです。学校の授業は、英語を学ぶためのクラス2termと大学に進学するためのクラスを2term受講しました。特に大学進学コースがとても楽しく、一番勉強になったと思います。どのようにして英文を書くのかを中心に、アカデミックな単語をたくさん学びました。驚いたことは、クラスメイトは語学学校を終了したら大学に進むので、お昼休みにも多くの人が自主学習をしていたことです。彼らは自分の大学で学ぶ科目に関して、難しい単語まで知っていました。大学に進学することは考えていなかったけれど、先生が違うコースに私を入れてくれたことをきっかけに、より良い環境で英語を勉強することが出来て良かったです。

 週末は、いつも違う国の人と出かけたりしていたので、自然と英語の勉強にもなり、文化の違いも学ぶことが出来ました。日本の常識は、違う国の人からは理解できないものもあり、私はそんな文化の違いに対し、柔軟に対応できたと思います。他の意見を聞くことで、日本人では思いつかないような考え方を知ることができたので、グローバル化が進む日本でも役立てたいです。今回の長期一般派遣留学では、最高の経験と思い出、友達ができたこと、すべてに感謝したいです。

Name: M.T.

体験記レポート

 私は英語専攻の学部ではないだけあって、英会話の実践経験が乏しく、自己紹介もままならなかった。La Trobe Univ.のLanguage Centreで様々な文化背景を持った仲間たちと1つの空間で時間を共にするということがすごく不思議で、それまで遠くに感じていた国が身近になった。生徒の国籍は様々でアジア系はもちろん、南米人、アラブ人なども通っていた。授業では、とても英語が聞きやすく、わかりやすかった。様々な国籍の生徒がいる中、それをうまくまとめ、かつ個々の国の文化の質問をし、生徒に違う国の文化を理解させるような授業展開が行われていた。授業内容は、例えば、実際にありそうな事例を挙げられていたので、わかりやすかった。先生が上手に生徒の意見を引き出してくれ、その中の事例のポイントをまとめ、新種の単語や文法などがあればわかりやすく説明してくれていた。オーストラリアは様々な人種が共存している国なので、生活するうえで、他国の文化への理解が必要だった。La Trobe Univ.のLanguage Centreではそういったことも教えられる学校だと感じた。放課後はクラスメイトとキャンパス内のカフェや学外のレストランで喋ったり、友達のホームステイ先に夕飯を食べに行ったりした。課題や試験勉強で忙しい時期は、授業が終わってから大学の図書館で過ごすか、すぐに自分のホームステイ先に帰っていた。

 留学では本当にたくさんのことを得た。語学力、異文化理解、宗教に対する理解など。この留学経験によって価値観や性格がかわった人もいる。自分の国を客観的に見ることができる。日本という国が持つ素晴らしい文化や習慣、問題点、改善すべき点など、様々なことを外国から見る客観的な視点によって、オーストラリアや友達の出身国と比較したり、その国の人々が持つ日本のイメージを実際に感じることで見えてくるようになる。

 留学を経て、死ぬ程努力すること、気楽に考えること、恥とプライドを捨てること、前向きになること、自分を主張すること、日本人に対する時とは違う気の使い方や思いやり、オーストラリアや友達の出身国、いわゆる外国、そしてその国の人に対して抱くイメージがどれだけ偏っていたか、など実際に経験し感じることができた。そして、良くも悪くも出発前とは違う人間になって帰ってくることが出来た。留学によって失うものもあった。それは、約半年間、日本に居ない時間があったことである。大学での経営学部の勉強はもちろん、吹奏楽の部活もバイトもできないことや、そして何より、変わってしまった自分と変わっていない家族、変わっていない友達、変わっていない日本とのギャップに違和感や壁を感じ、帰国して少しの間寂しくなったときもあった。出発前には予想もしていなかった。今はもうそんな違和感もなくなった。様々なことを得て、失うことがあったが、それでも私にとってのオーストラリア留学は必要な経験であり、必要な変化だったと思う。

 約半年のオーストラリア留学を通して、オーストラリア人のもとでホームステイができたこと、オーストラリアのライフスタイルやおおらかな性格などオーストラリア人特有の暮らしも体験出来、学校では様々な国籍の生徒たちと友達になることが出来、仲良くすることも出来た。体調を崩したりし、大変な時期もあったが、半年間では足りないと思うくらい毎日充実した日々を送ることが出来た。正直に言えば最初からオーストラリアに憧れていたわけではなく、イギリスに留学がしたかった。しかし、大学の長期一般派遣留学プログラムにはイギリスが含まれておらず、アメリカのボストンにはあまり魅力を感じなかったので、オーストラリアは消去法で選んだようなものだった。そんな何となく決めた土地で、たくさんの素敵な出会いに恵まれ、これほど意義のある時間を過ごせることになるとは想像もつかなかった。オーストラリアで出会った人たちは、私にとってかけがえのない存在となった。良い縁ばかりではなかったが、どんな状況からも学ぶことが必ずあったので、さまざまな出会いや出来事を経たからこそ今の自分があると思えるようになった。そして何より、自分が生まれ育った環境、日本にいる家族や友達への感謝の気持ちがよりいっそう強くなった。

 最後に、私はまたいつか必ずホストファミリーや友達に会いにメルボルンへ行くだろう。


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