マラ工科大学交換留学生レポート

2012年度 

-2012年9月から2013年1月まで交換留学生として、マラ工科大学で勉強をしていたM.M.さんからのレポートです-

近況レポート

マラ工科大学交換留学近況報告(マレーシア)

 マレーシアに滞在して3か月以上が経ちました。最初のころと比べると、現在の生活で不便に感じることはあまりなくなりました。学部では5科目、週に8つ授業があり、ビジネス科目を2つ、英語科目を2つとPersonal Development and Ethics(PD)という授業を履修しています。1つの授業は110分ですが、たいていはどの授業も2時間を超えます。また、授業が時間通りに開始することが珍しい科目があったり、授業開始から2週間、アナウンスもなく授業が開講されないこともありました。BGUとは異なるシステム、環境になかなか慣れることができませんでした。しかし、授業を重ねるごとに理解し、現在は不便に思ったり、戸惑うことは少ないです。

 同様に、BGUとは授業内容も大きく異なっています。ビジネス科目はどちらも週に2つあり、基礎知識の内容ですが、発言を求められることが多く、また1回の授業内で進むペースがBGUよりも速いです。英語科目はライティングとプレゼンテーションを履修しています。ライティングはミニレポートを仕上げるグループワークで、プレゼンテーションは各自2つずつプレゼンすることになっています。どちらも同じ科目をBGUで履修してきましたが、UiTMの授業はより応用的な学習であると感じています。最後の1つ(PD)はキャリアプランの授業に少し似ています。キャリアアップやリーダーになるためには、など自己啓発のような内容です。この授業は週に2つあり、3つのグループが1つになって行われる授業とグループごとに分かれて行われる授業の2部構成になっています。なぜなら、この授業ではCSR projectとForumをグループごとに企画し実施するためです。CSR projectではバスや食事の手配、スポンサーの手配も自分たちで行い、亀の保護団体が経営する施設にボランティア活動しに訪れました。

また、Forumではゲストスピーカーを大学に招き講演会を企画するという内容で、こちらも食事や講演会の段取り、カメラマンなどすべての役割を生徒たちで分担し、企画・運営しました。この活動はどちらも成功し、とてもいい経験となりました。

 生活面においては、最初のころは何もかもが日本と異なり、生活していくのに大変だなと感じることが多くありました。寮は完全自炊なのですが、そのような情報がなかったので何も持参しておらず、食器や鍋など、少量ですがすべて買いそろえることから始めました。現在では、週に何回かは自炊し、不便だと感じることもありません。ただ、日没後に外出するときには必ず誰かと一緒でないと危ないと言われたので、ハウスメイトや同じ寮に住む友人、マレーシア人の友人と共に外出しています。日本人が1人ということで不便に感じたことはもちろん、数えきれないくらいありました。それでも、仲良くしてくれて、いつも優しく気にかけてくれる友人ができたので、現在は日本人1人であることにあまりナーバスに感じることはありません。UiTMの外国人学生は多国籍であるために、英語だけでなく、マレー語やアラビア語、インドネシア語やドイツ語などの数多くの言語に触れ、とても楽しく彼らと交流しています。

 また、宗教が日常生活に深く関連している彼らの生活を間近で拝見し、疑問に思うことや宗教についてなど彼らと話を重ねるたびに異文化理解へとつながるいい機会になっています。また、話を聞くだけでなく、日本人の宗教や言語、生活などに関しても質問を受け、説明するたびに自分自身、さらに自国理解へとつながるいい機会であると感じています。なにより、生活の中で日本語を話す機会がなく、英語の生活を送っていることが1番いい経験になっていると感じています。残された期間を大切に、今後も授業はもちろん、友人との交流も大切に生活していきたいです。

体験記

留学を通しての異文化理解

マレーシアに到着したばかりの頃は、異文化であると感じる全てに違和感を覚えました。今までの人生の中で忘れることができないほどのカルチャーショックばかりですごく不安なときもありました。日本との生活での相違点、またBGUとUiTMとの相違点は容易に見つけることができましたが、理解するまでには少し時間がかかりました。大学の授業がスタートし、同じ寮の同じ外国人学生と交流するようになってから、私の異文化理解はやっとスタートしたように思います。大学での授業は幅広く、そして深い内容であったために苦労したこともありましたが、授業を重ねていくうちにどんどん興味がわいて、もっと知りたいという意欲のほうが上回り、必死に頑張ることが出来ました。友人たちは私にマレーシアでの生活や文化、宗教について1から教えてくれました。私たちは多くの時間を宗教の話に費やしました。それほど、マレーシアで感じた“宗教”という文化が私にとってはとても新鮮で、またとても興味深いものでした。ある友人は私のために日本語で書かれたイスラム教の本を私に買ってきてくれたこともありました。約4か月間、彼らと一緒に過ごし、多くの異文化を目の当たりにしましたが、理解するというのはとても難しいものだと思いました。21年間の日本での生活は私の考え方の基盤になっていることは間違いなく、そのために異文化というものを理解する上で、自分の中の常識が邪魔をすることも少なくありませんでした。彼らは彼らの生活や、彼らにとっての常識をたくさん話してくれたので、私も自然に私の日本での生活や私にとっての常識を一緒に話すことで、より異文化理解を深めることができました。

しかし、何よりも大切なのは異文化を理解したうえで、異文化を尊敬することだと思います。私たちは誰も、どの文化やどの国が最良かなど比較することはできません。しかし、お互いの文化を理解し、尊敬しあうことはできます。というよりも、尊敬しあわなくてはいけないのだと思います。友人の誰も私に彼らの宗教に改宗するよう勧める人はいません。彼らはマレーシアという多宗教、多民族国家で生活しているために、そのような考えが当たり前のようにしみついています。私にとっては、大学の授業だけでなく、異文化理解とそして彼らの文化を尊敬するという意味を実感することができた、本当にかけがえのない4か月であったと思っています。

マレーシアでの4か月間、日本人は私1人でしたが、1人だったからこそ日本語を話す機会が少なかったので、1番話す力が伸びた4か月だったと思います。また、皆より英語がうまく話せなくとも、積極的に交流していくことで話す力は伸びるということを実感しました。これは留学においてだけではなく、“自分にはできない”という意識を持つことはとても勿体ないことなのだと改めて実感しました。何事も挑戦!今後の人生において、この意識を忘れることがないように、また今回の留学で得た力を失うことがないように、語学力の向上に努めていきたいと思っています。最後に、今回このような素晴らしい機会を頂きまして、様々な面でお力添えいただきました、BGU国際交流センターの方々、UiTMのOIAスタッフに感謝申し上げます。


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