ヴェリコ・タルノヴォ大学交換留学生レポート

2012年度 

2012年7月28日から8月21日まで交換留学生として、ヴェリコ・タルノヴォ大学で勉強をしてきた、A.F.さんからの体験記です。

体験記

35th International Summer Seminar in Bulgaria

 2012年7月27日〜8月21日の26日間、私はブルガリアのヴェリコ・タルノヴォという所でサマーセミナーに参加しました。公用語はブルガリアのため、ほとんど英語は通じない国でした。ひとりで海外に行くのはこれが初めてでしたが、その時は好奇心と、何でも挑戦してみたいという気持ちが強く、なぜか不安な気持ちはまったくありませんでした。

 気温は40度近い日もありましたが、湿度が低いため、太陽は照りつつも涼しい風を感じることができました。朝と晩は冷えるほど涼しく、日本の軽井沢と気候が近いように感じます。時差は約6時間、からっと晴れた強い日差しの下、私のブルガリア生活は始まりました。

 27日の20時にソフィア空港に到着し、ブルガリア滞在の国際交流基金の武田さんという方の出迎えで、約18時間の孤独なフライトから、ようやく安堵することができました。その夜からは、ひとりでソフィア市内のホテルに2泊しました。ブルガリアに着いた翌日からは、日本語を勉強しているブルガリア人学生の2人と一緒に街を見て周ったり、観光を満喫しました。そして次の日の29日には、ヴェリコ・タルノヴォ行きのバスに乗り、3時間半という長い時間を、日本で買ったブルガリア語のテキストと共に過ごしました。

 目的地であるヴェリコ・タルノヴォ大学で、周りを見渡せば先生や出来た友達はみな外国人です。もちろん、私も他から見れば外国人な訳ですが、日本ではほぼ日本語で生活をしてきた私にとっては、とても新鮮な体験でした。日々耳に入ってくるのは英語、ブルガリア語、フランス語にスペイン語とさまざまな国の言語が飛び交っていました。また、友人の多くは母国語に加え、2〜5ヶ国語話すことができました。それもほぼ不自由なく、完全に自分の言葉で会話が成り立つ程精通していました。これにはとても驚き、中学1年から大学3年生の9年間、英語を勉強していても、未だ覚束ない会話をしている自分に厳しい言葉を与えたくなりました。周りの語学力と、主張力に圧倒されたり、このセミナーでは友人から色々なことを感じ取ることができたので、非常に良い機会となりました。

 午前中の授業は朝の9時からでした。日本では早起きが苦手だった私でしたが、宿題の他にも予習や復習が必要と感じるほど、周りに着いていくことが難しかったので、毎朝6時半と決まった時間に起床し、朝食まで地道な勉強を欠かしませんでした。周りのみんなは出来るのに、なぜ自分だけ出来ないのかという焦りがあったからでしょう。それなら時間を作って覚えるしかないと駆り立てられ、自分なりに懸命に学習するという習慣がついたような気がします。また、夜は大学寮で友達になったブルガリア人学生に宿題を見てもらっていました。彼は、私との会話が英語の勉強になると話していて、相互作用にもなり、現地学生との交流もできる良い環境でした。

 昼食まではしっかりと勉学に励み、午後は踊りや歌の練習をしたり、体を動かしながらブルガリアを感じるプログラムが用意されていました。そこではブルガリアの音楽やダンスを知るだけではなく、友達同士でも「日本の歌を教えて!」「日本の踊りを知っているよ。」と言った感じで、各国のリズムやメロディーを教え合ったりもしました。ブルガリアに来たから、ブルガリアのことだけを知って帰るのではなく、このように世界中の人とコミュニケーションを図れるところが、このセミナーの魅力の1つだと思っています。

 全力で午後のレクチャーに参加した後の夕食は、とても楽しみでした。3食の食事は、基本的には肉が多く、野菜は常にトマト、時々キャベツやじゃがいもといった感じで、あとはスープやパン、桃やスイカなど、食べ慣れたものが多かったので、困ることはありませんでした。強いて言えば、ヨーグルトはデザートだと思っていた私にとって、アイリャンというヨーグルトときゅうりの冷静スープは、少々変わった味で不思議でした。1日の最後を締める夜のプログラムには、歌手やピアニスト、作家から写真家まで、幅広い分野のゲストをお招きしている時もありました。また、参加者自身が中心となって行う料理のお披露目会や、プレゼンテーションを通して、楽しくお互いに親しもうという内容になっていました。この他にも土日は全員で教会や博物館の見学、セミナー最終日の週には、黒海付近のホテルに宿泊する旅行があったりと、毎日を満喫できる、いい意味で忙しい日々でした。

 そして、いよいよ帰る日が来たという頃には、すっかりとここの生活に馴染んでいました。徐々に自国へと帰っていく友人を見送る度に、寂しさとまた会おうという気持ちが込み上げてきて、言葉では表すことの出来ない強い絆が生まれていたことに気づかされました。帰国した今でもFacebookやSkypeで繋がり続けている、素敵な仲間に出会えたこのプログラム、支えてくださった先生方をはじめ両親、友達には感謝しています。本当にありがとうございました!!!!



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